2024.4.18 4月月次会開催しました

4月月次会
「有形文化財とは、何か」

令和6年4月月次会は「有形文化財とは何か」と題して、桐生伝健修習の会、代表の加藤浩一氏に講演をいただきました。
 桐生市は、全国的にも有名な、近代化遺産をはじめとする歴史的建造物や古民家などの地域文化財を多く抱える地域です。とはいえ、なかなか桐生市の近代化遺産の価値について理解している市民がそれほど多くないのが実情とのことです。加藤代表も、別の機会にお話しした際、参加者から「桐生市に伝健なんてあるの?」と聞かれて、大変驚き、もっと文化財について、一般の方々と意見交換や、講演の機会を増やす必要があると痛切に感じたそうです。
 自分から見たら価値があるように見えない古い建物が、どうして価値があるのか、それをどのように維持保存することが重要なのか。文化財行政の視点、そして文化財修復のための基礎訓練を受けたヘリテージマネージャーとしての視点から、文化財修復と、古民家リノベーションの違いについてお話をいただきました。古い建物の歴史的・文化的背景を理解した状態で取り組まないと、せっかくの地域文化財の価値を失うことになります。桐生倶楽部を価値ある建物だと認識されている皆さんにとっても、その価値付けはなかなか難しい事かと思います。
 今後は、機会をみては桐生市内の有形文化財がなぜ価値があると言われているのか、それについてお話しする機会を増やしていきたいと考えています。

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